人間の未来へ｜ダークサイドからの逃走@水戸芸術館

原水爆実験が行われた年月、位置、回数を、電光板上で淡々と表示してゆく展示が怖かった。その前で白人男性たちが笑い合っていたのはもっと怖い。
同時開催の本城直季は、ミニチュア模型みたいな風景写真を撮る人。ワクテカ。

車に戻り、さらに北上。東海村をかすって高萩市営高浜団地へ。
古い中層棟はすでにフェンスで囲われていたが、「立入禁止」とはどこにも書いてなかったので、乗り越えて入る。周りが草ぼうぼうなのを除けば、全体にあまり荒れてはいない。少し前まで人が住んでいたのかもしれない。群生するタンポポの、花が茎に対してやけに大きいのが印象的だった。
海寄りの建物にも同じく侵入。こちらは窓から厨房、浴場などが見え、なにかの寮だった様子。塩分と湿気のせいか、外階段のコンクリートが溶けてつらら状になっている。

日が落ちて時間切れ、常磐道〜首都高をひた走ってとんぼ帰り。
地方の廃墟っていっても案外ふつうだったね、と振り向いたら運転席でげっそりした人が1名。
そういや退去済の村山団地でもやられてたし、中村町に行ったときも無駄にイライラしてたな。土地に呑まれやすいタイプ。
お送りしたアルバムは、They Might Be Giantsの1枚目→スーパーカーの2枚目→ベルセバ新譜→Electric President→Hood『Cold House』（3曲ほどで「つらい、止めて！」と泣きが入る)→フィッシュマンズのベスト。

お行儀よく並んだ101匹カローラちゃんを見かける。

夜　吉祥寺の富士そばで。冷しおろしうどん。