photographers' gallery講座 第4回「アルベール・ロンドの夕べ 時間のポリティクス」

昨年のサルペトリエール図像展示でさっぱりわからなかったことが、いくつか腑に落ちた。
情報量の多さに圧倒されメモを取るので精一杯。
それでも噛み砕いてくれているな、と油断していたら終盤20分で三段オチのごとく落とし込まれる。


終了後、ひょんなことから懇親会に参加することになり、にわかに動揺する。
なにしろ同席者は10数年来の心の師匠である。そもそも我々以外は全員が関係者、まして私個人は写真にも現代思想にも疎い単なる1オーディエンス・・・肩書きすらない(そういえばベンヤミンを読み始めたきっかけはノイバウテンのインタビューだった。93年に出たビデオで引用されていた「破壊的性格」の一節。できれば忘れていたかった事実)。
耳をそばだてているぶんにはとてもおもしろい。
スイスにまつわる数々の逸話。山脈をも利用して保たれる国家のバランスなど。
「山だよ」
「温泉とファシズム
「なに、象徴をバカにしてんの?」
後半、意識がとぎれがちになる。歯がゆいが、たまたま体調が悪いというより、つねに体調が悪いのが露呈しているだけなのでやむを得ない。
「『考える皮膚』が大好きです」と、まぬけな御挨拶をしておいとま。


JRの終電に駆け込み、国立まで。酸欠。そこからタクシー。