手探りできのこの山を乱獲。


なまぬるい嵐を寝る。


夜 クラッカー、チーズ、トマトジュース。


隣人、ババロアを持って現る。
「そのうちまた溜まってくると思うんだ。そのうちまた繰り返す気がするんだ」
そうだね。


猫の人より電話。
いつだかの不在着信を気にしてかけ返してくれたのかと思ったが、こいつに限ってそんなことがあるはずもない、としばらくして気づいた。
「猫、元気?」「元気」「ソマリの子猫、可愛いよね」「子猫はなー」「でもソマリでっかくなるよね」「でかくなっても可愛いよ」「近所のペットショップにいつもソマリの子猫いるの、あれ見て可愛いと思わない人は人じゃないね」「そんな奴は猫だね」
眠そうに「みんなだいたい猫だね」「だいたい猫」「ほぼ猫」と繰り返している。自分で自分を寝かしつけているようにも聞こえる。
「私も『だいたい猫』になりたいよ」と言うと「まだまだ。全然ダメ」と急に覚醒したごとく即答で却下。なんでだ。